赤ちゃんとの外出を快適にしてくれるベビーカーは、子育て世帯にとって必需品といえるアイテムです。出産準備として購入を検討される方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ選ぼうとすると、種類の多さや機能の違いに迷ってしまうことも珍しくありません。
実際に、ベビーカーを購入した親御さんの約90%が「ベビーカーを用意した」と回答しており、その必要性の高さがうかがえます。赤ちゃんとの外出時には、おむつや着替え、ミルク用品など荷物が多くなりがちですが、ベビーカーの収納カゴを活用することで、両手を空けて安全に移動できるメリットがあります。
本記事では、2025年最新のベビーカー人気ランキングとともに、失敗しない選び方のポイントを詳しく解説していきます。価格帯別のおすすめ商品や、ライフスタイルに合わせた選び方まで、購入前に知っておきたい情報を網羅的にお届けします。
A型・AB型・B型ベビーカーの違いを理解しよう
ベビーカーを選ぶうえで最初に理解しておきたいのが、A型・AB型・B型という分類です。これらは日本のSG基準(製品安全協会の安全基準)に基づいた分類で、それぞれ対象月齢や特徴が異なります。
A型ベビーカーは、生後1か月から使用できる両対面式のベビーカーです。リクライニング機能が充実しており、赤ちゃんをほぼフラットな状態で寝かせることができます。首がすわる前の新生児期から安心して使用でき、対面式にすることで赤ちゃんの様子を確認しながら移動できるのが特徴です。重量は5〜8kg程度のものが多く、しっかりとした作りで安定感があります。
AB型ベビーカーは、A型の機能性とB型の軽量性を兼ね備えたハイブリッドタイプです。生後1か月から使用でき、成長に合わせて長期間使用できる設計になっています。最近では、このAB型に該当する商品が増えており、「オート4輪」や「両対面式」といった機能を持つ軽量モデルが人気を集めています。
B型ベビーカーは、腰がすわった生後6〜7か月頃から使用できる軽量タイプです。リクライニング機能は限定的ですが、その分軽量でコンパクトな設計が特徴です。重量は3〜5kg程度のものが多く、電車やバスでの移動が多い方や、セカンドベビーカーとして購入される方に選ばれています。
購入前にチェックすべき5つの重要ポイント
ベビーカー選びで後悔しないためには、以下の5つのポイントを必ずチェックすることが大切です。
まず1つ目は「使用開始時期と使用期間」です。新生児から使いたい場合はA型またはAB型、腰がすわってから使う予定ならB型という選択になります。また、4歳頃まで長く使いたい場合は、耐荷重が22kgまで対応している商品を選ぶとよいでしょう。
2つ目は「重量と操作性のバランス」です。軽量であることは持ち運びに便利ですが、軽すぎると走行時の安定性に欠ける場合があります。特に段差の多い道や凹凸のある路面を頻繁に通る場合は、ある程度の重量があり、サスペンション機能が充実したモデルがおすすめです。
3つ目は「収納力と折りたたみやすさ」です。買い物に頻繁に行く方は、座面下の収納カゴの容量を確認しましょう。最近のモデルでは30L以上の大容量タイプも増えています。また、片手で簡単に折りたためる機能があると、赤ちゃんを抱っこしたままでも操作できて便利です。
4つ目は「シートの快適性と清潔性」です。赤ちゃんは汗をかきやすいため、通気性の良いメッシュ素材を採用したシートがおすすめです。また、シートが取り外して洗濯できるタイプなら、食べこぼしや汗などの汚れも清潔に保てます。洗濯機で丸洗いできるものなら、お手入れの手間も大幅に軽減されます。
5つ目は「安全性の確認」です。SGマークの有無を確認することはもちろん、5点式ハーネスやフロントガードなど、赤ちゃんをしっかり固定できる機能があるかチェックしましょう。また、日差しを遮る大きめの幌(ほろ)や、UVカット機能があると、紫外線から赤ちゃんを守ることができます。
2025年最新版!A型・AB型ベビーカー人気ランキングTOP5
新生児から使える両対面式ベビーカーの中から、2025年に特に人気の高い5機種をご紹介します。機能性、使いやすさ、価格のバランスを総合的に評価し、実際の購入者の口コミも参考にランキングを作成しました。
第1位:サイベックス メリオカーボン 2025年モデル
サイベックス メリオカーボンが、2025年のA型ベビーカー人気ランキングで堂々の1位を獲得しました。2024年にアカチャンホンポで最も売れたA型ベビーカーとしても話題となった本製品は、2025年2月14日に最新モデルが発売されました。
最大の特徴は、「持って軽い、押して軽い、ずっと軽い」という3カルコンセプトです。カーボンフレームを採用することで、本体重量5.9kg(付属品除く)という軽量性を実現しながら、高い剛性と走行性能を両立しています。シングルタイヤによる静音性の高さと、ストレートフレームによる推進力の良さが、多くの親御さんから支持されています。
2025年モデルの最大の進化点は、片手での開閉が可能になったことです。これにより、赤ちゃんを抱っこしたままでも簡単に折りたたみや展開ができるようになりました。
価格:74,690円
収納時のサイズは長さ54cm×幅49cm×高さ69cmとコンパクトで、軽自動車のトランクにも収納可能です。また、別売りのカーシートアダプターを使用することで、サイベックスのベビーシートと組み合わせてトラベルシステムとしても活用できます。
第2位:コンビ ホワイトレーベル スゴカルS エッグショック JA
コンビのスゴカルS エッグショック JAは、日本の育児用品メーカーが開発した、日本の生活環境に最適化されたベビーカーです。最大の特徴は、「シンクロシート機能」により、リクライニングと連動してシート全体が動き、赤ちゃんとの距離が近く保てることです。
本体重量5.3kg(フル装備重量)という軽さと、オート4輪機能による小回りの良さが特徴で、狭い通路や混雑した場所でもスムーズに移動できます。また、「エッグショック」という独自の超衝撃吸収素材を頭部クッションに内蔵しており、卵を落としても割れないほどの衝撃吸収性能を誇ります。
価格:68,200円
マグネット式のベルト「ラクピタバックル」により、ベルトの装着が簡単にでき、ワンプルハーネスでベルトの長さ調節も片手で可能です。シートは洗濯機で丸洗いできる仕様で、通気エリアを広く確保した「エアスルーシート」により、暑い季節でも快適に過ごせます。
第3位:アップリカ ラクーナ クッション フリー プラス AD 2025年モデル
アップリカのラクーナ クッション フリー プラス ADは、2025年3月28日に発売された最新モデルで、革新的な「4輪フリー機能」が最大の特徴です。ハンドルレバーを握ると4輪すべてが自由に動き、真横へのスライド移動が可能になります。
狭い場所や人混みでも自在に動けるこの機能は、日本の都市部での生活に最適化されています。本体重量は5.8kg以下と軽量ながら、「オメガクッション」による振動吸収機能や、がっちり溶接されたフレームによる高い剛性を実現しています。
価格:75,900円
座面下には33.3Lの大容量収納スペースがあり、買い物の荷物もたっぷり収納できます。シートには通気性とクッション性を両立した「シルキーエアー」素材を採用し、洗濯機で丸洗いも可能です。
第4位:コンビ スゴカル エッグショック LA
コンビ スゴカル エッグショック LAは、スゴカルシリーズのスタンダードモデルとして、価格と機能のバランスが優れた製品です。本体重量4.6kgというオート4輪付き国内メーカーモデルの中で最軽量クラスを実現しています。
価格:43,000円前後
初めてのベビーカー購入を検討している方にもおすすめです。エッグショック搭載により赤ちゃんの頭をしっかり守りながら、片手ワンタッチ開閉機能で操作性も良好です。吸収速乾素材を採用したインナークッションがムレを防ぎ、赤ちゃんの快適な姿勢を保ちます。
第5位:アップリカ ラクーナ クッション AH 2025年モデル
アップリカ ラクーナ クッション AHは、振動吸収にこだわった快適性重視のモデルです。独自の「ショックレスマモール」という高密度衝撃吸収材を内蔵したヘッドパッドが、赤ちゃんの頭と首をしっかり守ります。
本体重量は5.6kgで、進化したダブルタイヤにより押しやすさと段差の乗り越えやすさが向上しています。
価格:60,000円前後
座面下のオメガクッションがソファーのように上下して振動を吸収し、がっちり溶接されたフレームが車体のぐらつきを抑えます。15cmの大径ダブルタイヤは、地面との設置点が多く、斜面や悪路でも安定した走行が可能です。
コンパクト&軽量!B型ベビーカー人気ランキングTOP5
生後6か月頃から使えるB型ベビーカーは、セカンドベビーカーとしても人気が高く、軽量性と携帯性に優れています。2025年の最新トレンドを反映した人気モデルをご紹介します。
第1位:サイベックス リベル 2025年モデル
サイベックス リベルは、B型ベビーカーの中で圧倒的な人気を誇る製品です。2025年モデルでは、さらなる改良が加えられ、使い勝手が向上しています。最大の特徴は、折りたたみ時の驚異的なコンパクトさで、飛行機の機内持ち込みサイズにまで小さくなります。
本体重量は6.2kgとB型としてはやや重めですが、その分しっかりとした走行性能を実現しています。対象年齢は生後6か月から4歳頃まで、耐荷重22kgまで対応しており、長期間使用できるのが魅力です。
価格:29,700円
リクライニングは110度から130度まで調節可能で、お昼寝にも対応できます。別売りのカーシートアダプターを使用すれば、サイベックスのベビーシートと組み合わせて新生児から使用することも可能です。
第2位:バガブー バタフライ
バガブー バタフライは、オランダの高級ベビーカーブランドが手掛けるコンパクトモデルです。本体重量7.3kgで、ワンタッチで簡単に折りたたむことができます。
価格:55,687円
最大の特徴は、折りたたんだ状態でも自立し、キャリーケースのように転がして移動できることです。シートの快適性にもこだわり、メッシュ素材を多用することで通気性を確保しています。
第3位:サイベックス コヤ
サイベックス コヤは、2024年に登場した新しいモデルで、メリオとリベルの良いところを組み合わせたような製品です。新生児から使える唯一のコンパクトベビーカーとして注目を集めています。
価格:73,700円
本体重量は6.1kgで、折りたたみ時はリベルほどコンパクトにはなりませんが、それでも十分に小さくなります。フルリクライニング対応で、新生児から4歳頃まで長期間使用できます。
第4位:アップリカ マジカルエアー
アップリカ マジカルエアーは、重量2.9kgという超軽量設計が最大の特徴です。片手で簡単に持ち運べる軽さで、階段の上り下りが多い方や、公共交通機関を頻繁に利用する方に人気です。
価格:20,000円前後
セカンドベビーカーとしての需要が高い製品です。ハイシート設計により、地面からの熱やホコリから赤ちゃんを守ります。ワンタッチで折りたたみ可能で、ショルダーストラップ付きなので肩にかけて持ち運ぶこともできます。
第5位:ジープ スポーツ リミテッド
ジープ スポーツ リミテッドは、アメリカンブランドらしいタフなデザインが特徴のB型ベビーカーです。コストパフォーマンスに優れています。
価格:15,000円前後
本体重量は5.2kgで、3Dサスペンション搭載により、悪路でも安定した走行が可能です。タイヤは大径で、段差の乗り越えもスムーズです。折りたたみ時は自立し、コンパクトに収納できます。
価格帯別おすすめベビーカー完全ガイド
ベビーカー選びにおいて、予算は重要な検討要素の一つです。ここでは、価格帯別におすすめのベビーカーをご紹介し、それぞれの特徴とコストパフォーマンスを詳しく解説します。
3万円以下で購入できる高コスパモデル
予算を抑えながらも品質の良いベビーカーをお探しの方には、3万円以下のモデルがおすすめです。この価格帯では、基本的な機能をしっかり備えた実用的な製品が多く揃っています。
代表的なのは、アップリカのマジカルエアーシリーズです。約20,000円で購入でき、2.9kgという超軽量設計が魅力です。B型ベビーカーなので生後7か月頃からの使用となりますが、セカンドベビーカーとして、または軽さを最優先する方に最適です。
また、ジープ スポーツ リミテッドは15,000円前後という驚きの低価格ながら、3Dサスペンション搭載で走行性能も良好です。アメリカンブランドならではのタフな作りで、アウトドアシーンでの使用にも対応します。
5万円前後の売れ筋モデル
5万円前後は、ベビーカー市場で最も競争が激しい価格帯です。国内外の主要メーカーが主力製品を投入しており、機能性と価格のバランスが最も優れた製品が揃っています。
この価格帯の代表格がコンビ スゴカル エッグショック LA(約43,000円)です。エッグショック搭載で赤ちゃんの安全性を確保しながら、4.6kgという軽量性を実現。オート4輪機能により、対面・背面どちらでも前輪が自動で切り替わり、常に小回りが利きます。
7万円以上の高級ベビーカーの価値とは
7万円以上の高級ベビーカーは、素材や機能、デザインにこだわった最上級モデルです。一見高額に思えますが、使用期間や機能性を考慮すると、決して贅沢品というわけではありません。
サイベックス メリオカーボン 2025(74,690円)は、カーボンフレーム採用により軽量性と剛性を両立。片手で開閉できる新機能も搭載され、操作性が大幅に向上しています。
アップリカ ラクーナ クッション フリー プラス AD(75,900円)は、革新的な4輪フリー機能により、真横へのスライド移動が可能。狭い場所での取り回しが格段に楽になります。
ライフスタイル別ベビーカー選びの極意
ベビーカー選びで最も重要なのは、自分たちの生活スタイルに合った製品を選ぶことです。住環境や移動手段、外出頻度などによって、最適なベビーカーは変わってきます。
都市部での電車・バス移動が多い方へ
都市部で公共交通機関を頻繁に利用する方には、軽量性と折りたたみやすさを重視した選択が必要です。電車の改札(幅85cm以内)を通過できるサイズであることも重要なチェックポイントです。
おすすめは、サイベックス リベルやコンビ スゴカル エッグショック LAです。リベルは折りたたみ時のコンパクトさが際立ち、混雑した車内でも邪魔になりません。
車移動がメインの郊外住まいの方へ
車での移動が中心の方は、トランクへの収納性とトラベルシステム対応を重視しましょう。サイベックス メリオカーボンは、トラベルシステムに対応しており、専用のベビーシートと組み合わせることで、眠っている赤ちゃんを起こさずに車からベビーカーへ移動できます。
マンション住まいで収納スペースが限られる方へ
マンション住まいで玄関や収納スペースが限られている方には、コンパクトに折りたためて自立するモデルが必須です。サイベックス リベルは折りたたむと驚くほどコンパクトになり、玄関の片隅やクローゼットの中にも収納できます。
人気メーカー別特徴と2025年注目の新機能
サイベックスの革新的な機能とデザイン
ドイツ生まれのサイベックス(CYBEX)は、安全性、デザイン性、機能性を重視した「D.S.F.イノベーション」という開発理念を掲げています。2025年は特に革新的な年となり、主力製品に大幅な改良が加えられました。
最大の話題は、メリオカーボン2025年モデルの片手開閉機能です。シングルタイヤ設計により静音性が高く、スムーズな走行を実現しています。
コンビが誇る日本独自の安全技術
コンビ(Combi)は、日本の育児環境に最適化された製品開発を行っている国内メーカーです。最大の特徴は、エッグショックという独自の超衝撃吸収素材です。卵を落としても割れないほどの衝撃吸収性能を持ち、赤ちゃんのやわらかい頭をしっかり守ります。
アップリカの赤ちゃん医学に基づいた設計
アップリカ(Aprica)は、「赤ちゃん医学」と「育児工学」に基づいた製品開発を行っています。2025年の最大の話題は、4輪フリー機能の搭載です。ハンドルレバーを握ると4輪すべてが自由に動き、真横へのスライド移動が可能になりました。
ベビーカー購入時の注意点とお得な買い方
型落ちモデルでコストを抑える賢い選択
ベビーカーは毎年新モデルが発売されますが、多くの場合、マイナーチェンジ程度の変更にとどまります。例えば、サイベックスのメリオカーボンの場合、2024年モデルは2025年モデルの発売により、11,000円以上安く購入できるようになりました。
型落ちモデルを狙う最適な時期は、新モデル発売の1〜2か月後です。この時期になると、店舗在庫の入れ替えのため、旧モデルのセールが行われることが多くなります。
レンタルと購入、どちらがお得?
ベビーカーをレンタルするか購入するかは、使用期間と使用頻度によって判断すべきです。一般的に、6か月以上使用する場合は購入の方が経済的になることが多いです。
購入のメリットは、いつでも気兼ねなく使えることと、トータルコストが安くなることです。特に第二子、第三子を考えている場合は、購入の方が断然お得です。
実店舗で試乗してから購入する重要性
ベビーカーは実際に押してみないとわからないことが多くあります。大型ベビー用品店では、試乗コースが設けられていることが多く、段差や傾斜での走行性能を確認できます。
まとめ
ベビーカー選びは、赤ちゃんとの生活を快適にする重要な決定です。本記事では、2025年最新の人気ランキングとともに、選び方のポイントを詳しく解説してきました。
最後に、ベビーカー選びで最も大切なことは、完璧な製品を求めすぎないことです。すべての要望を満たす製品は存在しません。自分たちのライフスタイルにおいて、何を優先するかを明確にし、妥協できる点とできない点を整理することが大切です。
都市部での生活なら軽量性と折りたたみやすさ、郊外なら走行性能と収納力、というように、環境に応じた選択が必要です。また、予算についても、初期投資と長期的なコストパフォーマンスの両面から検討しましょう。
2025年のトレンドとしては、片手操作の完全対応とマルチな走行性能が挙げられます。サイベックスのメリオカーボンやアップリカのラクーナクッションフリーなど、最新技術を搭載したモデルが続々登場しています。
購入前には必ず実店舗で試乗し、実際の操作感を確認することをおすすめします。また、周りの先輩ママ・パパの意見も参考にしながら、じっくりと検討してください。
ベビーカーは、赤ちゃんとの大切な思い出を作る相棒です。公園への散歩、買い物、旅行など、様々なシーンで活躍します。だからこそ、納得のいく一台を選んで、楽しい育児ライフを送っていただければ幸いです。
本記事が、あなたのベビーカー選びの参考になれば幸いです。素敵なベビーカーとともに、赤ちゃんとの楽しい毎日をお過ごしください。


