寒い季節に欠かせない鍋料理。家族や友人と囲む温かい鍋は、日本の食文化の中でも特別な位置を占めています。近年では、様々なメーカーから多種多様な鍋の素が発売され、手軽に本格的な味わいを楽しめるようになりました。しかし、商品の種類が豊富すぎて、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、市販の鍋の素の選び方から人気の商品まで、徹底的にご紹介します。定番の味から変わり種まで、あなたにぴったりの鍋の素が見つかるはずです。
鍋の素の選び方
タイプ別に選ぶ
鍋の素には大きく分けて以下の3つのタイプがあります。使い勝手や保存性を考慮して選びましょう。
ストレートタイプ
そのまま使える濃度に調整されているタイプです。袋を開けて鍋に注ぐだけで使えるので、手間がかからず便利です。3?4人分のファミリーサイズのものが多く、パーティーや家族での鍋に適しています。パウチタイプのものは開封したら食べ切る必要があるので、数人で楽しむ際に選ぶとよいでしょう。
濃縮タイプ
水や出汁で薄めて使うタイプです。濃縮タイプは水の量で好みの濃度や辛さに調整することができ、残ったときには冷蔵保存が可能です。また、鍋以外にも、チャーハンやスープなど他のレシピの材料としても使い勝手がいいので、辛い味が好きな方は1本あるととても便利です。
小分けタイプ(キューブ・スティック・ポーション)
1人前ずつ個包装されているタイプです。小分けタイプは、1人分ずつ個包装されているものが多く、ひとり暮らしのときの鍋に便利です。また、個包装は常温保存ができ、保存に場所を取らないのも魅力です。少人数や一人暮らしの方におすすめです。
味の種類で選ぶ
鍋の素は、和風・中華風・韓国風など様々な味わいがあります。好みの味はもちろん、入れる具材にも合わせて選びましょう。
しょうゆ・味噌・塩ベース(和風だし)
定番の寄せ鍋やもつ鍋には、しょうゆ・塩・味噌ベースの味がぴったり。基本の味つけでどんな具材にも合うので、冷蔵庫にある食材で気軽に作りたい場合も使いやすいでしょう。
出汁の種類にも注目してみましょう。同じしょうゆベースの鍋の素でも、出汁が違うだけで味わいが大きく変わります。濃厚なだしの味を出したいならかつおだしやあごだし、だしを隠し味にしたいなら昆布だしなど、好みに合わせて選べます。
キムチ・チゲ・辛味系
辛いものが食べたいなら、キムチ鍋の素や赤からの鍋の素をチョイス。水や具材の量によって辛味の強さを自分好みに調整できるのもうれしいポイントです。スパイスが入った温かい鍋を食べれば体が温まるので、寒い日によいでしょう。
クリーミー系(豆乳・チーズなど)
クリーミーな味が好きな人には、豆乳鍋がおすすめです。豆乳鍋はマイルドでまろやかな味わいが特徴。辛さがないため、子どもから大人まで楽しみやすいのが魅力です。
自作で調理しにくい豆乳鍋を、手軽に作れるのもうれしいポイント。豆乳は分離しやすく、自分で作ろうとすると火加減が難しいものですが、鍋の素を使えば簡単に調理できます。
洋風・変わり種
洋風の味つけが好きなら、トマト・チーズ・レモンといった味に注目しましょう。なかには、水ではなく牛乳を加えて作るクリームフォンデュの鍋の素もあります。トマト鍋やチーズ鍋なら、パンをディップして食べるのも楽しいですね。
メーカーで選ぶ
迷ったときは、人気メーカーのものを選んでみてください。たとえばミツカン・味の素・エバラ食品などは広く知られており、多くの人に選ばれているといえるでしょう。口コミ数が多く、参考にしやすいこともメリット。定番の味を楽しみたい人にもおすすめです。
また、カルディなどの輸入食品店では、火鍋・コーン鍋・酒粕鍋・塩レモン鍋・柑橘鍋・豆漿(とうじゃん)鍋・海苔鍋など、珍しい味が豊富に揃います。定番に飽きた方は、ぜひ試してみてください。
人気の鍋の素ランキングTOP10
それでは、実際に人気の高い鍋の素をランキング形式でご紹介します。様々な種類から厳選した10商品を、特徴や口コミとともにお届けします。
1位:ミツカン 〆まで美味しい 焼あごだし鍋つゆ
価格:約400円(750g・ストレートタイプ)
特徴: 焼あごを中心に7種のだしをブレンドし、あっさりしていてコクがある味わいに仕上げた焼あごだし鍋つゆです。上品な味わいながらも深みのあるだしが特徴で、様々な具材の味を引き立てます。特に魚介類との相性が抜群です。
おすすめポイント: 「〆まで美味しい」の名前通り、最後の雑炊やうどんまで美味しく楽しめるのが魅力です。薄めすぎず濃すぎない絶妙な味付けで、幅広い年齢層に支持されています。リピーターも多く、定番の鍋の素として人気を集めています。
おすすめの具材
- 白身魚(たら、鯛など)
- 海老、ホタテなどの魚介類
- 豆腐
- 白菜、春菊などの野菜
- きのこ類
おすすめの〆
- うどん
- 雑炊
- そうめん
2位:エバラ プチッと鍋 キムチ鍋
価格:約300円(1パック6個入り・ポーションタイプ)
特徴: 個包装になったキムチ鍋の素です。1個で約1人前の使いやすさが特徴。コチュジャンと唐辛子の辛さにごま油の風味が加わり、コクのある辛さを楽しめます。適度な辛さで食べやすく、キムチ鍋入門としても最適です。
おすすめポイント: 小分けになっているので、少人数でも気軽に楽しめます。また、残った分は次回使用できるので無駄がありません。味の調整も簡単で、辛さを控えめにしたい場合は量を減らすだけでOKです。
おすすめの具材
- 豚バラ肉
- キムチ
- もやし
- ニラ
- 豆腐
- きのこ類
おすすめの〆
- ラーメン
- チーズリゾット
- 雑炊
3位:ミツカン 〆まで美味しい 寄せ鍋つゆ
価格:約400円(750g・ストレートタイプ)
特徴: 鰹・鶏・昆布・帆立の4つのだしを合わせた、あっさりしていてコクがある、寄せ鍋つゆです。バランスの良い味わいで、どんな具材とも相性が良いのが特徴です。
おすすめポイント: 醤油ベースながらも塩分控えめで、素材本来の味を引き立てる優しい味わい。子どもから大人まで幅広く楽しめる王道の味で、初めて鍋の素を選ぶ方にもおすすめです。
おすすめの具材
- 鶏肉
- 白身魚
- 豆腐
- 白菜
- 大根
- にんじん
- しいたけなどのきのこ類
おすすめの〆
- うどん
- 雑炊
- 中華麺
4位:味の素 鍋キューブ 鶏だし・うま塩
価格:約300円(1パック8個入り・キューブタイプ)
特徴: 鶏の旨味をベースにした塩味のキューブタイプの鍋の素です。溶けやすいキューブ型で使いやすく、まろやかな塩味が特徴。素材の味を活かしながら、鶏のコクと旨味を楽しめます。
おすすめポイント: キューブタイプで計量が簡単なので、初心者でも失敗しにくいのが魅力。塩味ベースなので、様々な具材と合わせやすく、アレンジも効きます。保存も効くので、ストックしておくと便利です。
おすすめの具材
- 鶏肉
- 白菜
- ねぎ
- 豆腐
- きのこ類
- 春菊
おすすめの〆
- うどん
- 雑炊
- 春雨
5位:カルディ オリジナル 火鍋の素
価格:約500円(200g・ストレートタイプ)
特徴: 本格的な中華火鍋を楽しめる鍋の素です。白湯と麻辣の合わせスープでスパイシーに仕上がっており、花椒のしびれる辛さと奥深い味わいが特徴です。本場中国の味を家庭で手軽に楽しめます。
おすすめポイント: 辛さの中にも深いコクがあり、クセになる味わい。具材を入れれば入れるほど旨味が増していくのも魅力です。スパイス好きにはたまらない一品で、リピーターが多い商品です。
おすすめの具材
- 薄切り肉(牛肉、豚肉)
- 豆腐
- 春雨
- きのこ類
- パクチー
- チンゲン菜
おすすめの〆
- 中華麺
- 春雨
- 豆腐
6位:ミツカン 〆まで美味しい キムチ鍋つゆ>
価格:約400円(750g・ストレートタイプ)
特徴: ごま油と鶏油で炒めたニンニクと韓国産唐辛子に、コチュジャン・ラージャン(熟成唐辛子)を加えたキムチ鍋つゆです。適度な辛さとコクのある味わいが特徴です。
おすすめポイント: 醤油と味噌の感じが強め。味はしっかりしていますが、辛さが穏やかなので子どもでも食べやすいです。辛いものが苦手な方でも楽しめる絶妙なバランスの良さが人気の秘密です。
おすすめの具材
- 豚バラ肉
- キムチ
- 豆腐
- ニラ
- もやし
- にんにく
おすすめの〆
- ラーメン
- 雑炊
- チーズリゾット
7位:モランボン PREMIUM 野菜もりもり豆乳鍋
価格:約500円(750g・ストレートタイプ)
特徴: まろやかな豆乳ベースの鍋つゆです。昆布と鰹のだしがきいた和風味で、豆乳のコクがありながらもさっぱりとした味わいが特徴。辛くないので、子どもからお年寄りまで楽しめます。
おすすめポイント: 野菜がたっぷり食べられるヘルシーな鍋として人気です。豆乳特有の分離も起こりにくく、安定した味わいを楽しめます。寒い季節に体が温まるやさしい味わいが魅力です。
おすすめの具材
- 鶏肉
- 白菜
- 人参
- 大根
- しめじなどのきのこ類
- 豆腐
おすすめの〆
- うどん
- 雑炊
- 中華麺
8位:カゴメ 野菜の旨みがつまったトマト鍋スープ
価格:約400円(750g・ストレートタイプ)
特徴: トマトの酸味と甘みがバランス良く調和した洋風鍋の素です。野菜の旨みとトマトの風味が豊かで、イタリアンテイストの鍋が楽しめます。塩分控えめなのもポイントです。
おすすめポイント: 女子に人気のトマト鍋がご家庭でできるという簡便商品。しかも、日本のトマト商品のパイオニアのカゴメさんが商品開発しているので間違いないトマト感です。鍋料理にもかかわらず、塩分が1人前2.4g!お野菜たっぷりで召し上がれ♪
おすすめの具材
- ベーコン
- 鶏肉
- 白菜
- キャベツ
- トマト
- ズッキーニ
- パプリカ
- じゃがいも
おすすめの〆
固ゆでしたパスタを入れて少し煮るも良し、ごはんとチーズと卵を加えてオムライス風リゾットにしてもよし、のイタリアン鍋です。
9位:久世福商店 焼あご鍋つゆ
価格:約600円(400g・ストレートタイプ)
特徴: 上品なあごだしの風味が感じられる「焼あご鍋つゆ」です。海鮮にも、肉にも合う味わいなので、いつも食べる鍋の食材でワンランク上の美味しさを堪能できます。
おすすめポイント: 高級感のある深い味わいながら、クセがなく万人受けする味。素材の味を引き立てるので、良い食材と合わせると一層美味しさが引き立ちます。特別な日の鍋にもぴったりです。
おすすめの具材
- 白身魚
- 鶏肉
- 海老、ホタテなどの魚介類
- 豆腐
- 白菜
- ねぎ
- きのこ類
おすすめの〆
- うどん
- 雑炊
- そうめん
10位:エバラ プチッと鍋 寄せ鍋
価格:約300円(1パック6個入り・ポーションタイプ)
特徴: 個包装になった寄せ鍋の素です。醤油ベースのシンプルな味わいで、だしの旨味がしっかりと感じられます。1個で約1人前なので、少人数でも使いやすいのが特徴です。
おすすめポイント: 使い切りサイズなので、無駄がなく経済的。味もベーシックで間違いのない美味しさです。保存も効くので、常備しておくと急な来客時にも重宝します。
おすすめの具材
- 鶏肉
- 白身魚
- 豆腐
- 白菜
- 大根
- にんじん
- しいたけなどのきのこ類
おすすめの〆
- うどん
- 雑炊
- そうめん
鍋の素を使ったアレンジレシピ
鍋の素は鍋料理だけでなく、様々な料理にアレンジすることができます。ここでは、鍋の素を活用した簡単アレンジレシピをご紹介します。
キムチ鍋の素で作る簡単チゲスープ
材料(2人分)
- キムチ鍋の素(濃縮タイプ) 大さじ2
- 水 400ml
- キムチ 100g
- 豆腐 1/2丁
- ねぎ 1/2本
- 卵 2個
- ごま油 小さじ1
作り方
- 鍋に水とキムチ鍋の素を入れて火にかけます。
- 沸騰したら、食べやすく切ったキムチ、豆腐、ねぎを加えます。
- 具材に火が通ったら、溶き卵を回し入れます。
- 最後にごま油をたらして完成です。
寄せ鍋の素で作る簡単茶碗蒸し
材料(2人分)
- 寄せ鍋の素(濃縮タイプ) 大さじ1
- 水 200ml
- 卵 2個
- 鶏肉(小さく切る) 50g
- しいたけ 2個
- 三つ葉 適量
- かまぼこ 2切れ
作り方
- ボウルに卵を割りほぐし、水と寄せ鍋の素を加えてよく混ぜます。
- 茶碗に鶏肉、しいたけ、かまぼこを入れ、1の卵液を注ぎます。
- 蒸し器で約10分蒸します。
- 三つ葉をのせて完成です。
焼あごだし鍋の素で作る炊き込みご飯
材料(3?4人分)
- 焼あごだし鍋の素(濃縮タイプ) 大さじ2
- 米 2合
- 水 360ml
- 鶏肉(小さく切る) 100g
- にんじん 1/2本
- しいたけ 4個
- 油揚げ 1枚
- 三つ葉 適量
作り方
- 米を研いでザルにあげておきます。
- 鍋に水と焼あごだし鍋の素を入れて混ぜ、炊飯器に入れます。
- 食べやすく切った鶏肉、にんじん、しいたけ、油揚げを加えます。
- 通常通り炊き、炊き上がったら三つ葉を散らして完成です。
まとめ
鍋の素は、種類やメーカーによって様々な味わいや特徴があります。自分の好みや使用シーンに合わせて選ぶことで、より満足度の高い鍋料理が楽しめるでしょう。
今回ご紹介したランキングや選び方のポイントを参考に、ぜひお気に入りの一品を見つけてみてください。鍋は具材によっても味が変わるので、いろいろな組み合わせを試してみるのも楽しいですね。
特に人気の高い「ミツカン 〆まで美味しい 焼あごだし鍋つゆ」や「エバラ プチッと鍋」シリーズなどは、間違いのない美味しさで初めての方にもおすすめです。一方、変わり種を試してみたい方は、カルディなどで取り扱っている珍しい味の鍋の素にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
寒い季節、温かい鍋を囲んで楽しい時間をお過ごしください。


