人気テレビ番組「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」で紹介された京都府のお店をまとめています。京都といえば歴史ある観光地として有名ですが、実は驚きのコストパフォーマンスを誇る飲食店の宝庫でもあります。この記事では、番組で紹介された京都府内の個性豊かなお店を、詳しくご紹介していきます。
結論から言うと、オモウマい店で紹介された京都府のお店は全部で9店舗です。100円のお弁当から本格イタリアン、とんかつ、喫茶店まで、驚きの価格と圧倒的なボリュームで地元の人々に愛され続けている名店ばかりです。
中華そば 八光軒(京都市伏見区)
京都市伏見区納所岸ノ下にある「中華そば 八光軒(はっこうけん)」は、ボリューム満点の冷麺とラーメンが人気の食堂系ラーメン店です。2025年10月7日の放送で紹介されました。
看板メニューは金魚鉢のような特大冷麺
店の看板メニューは「冷麺(特大・1,200円)」です。その見た目は圧巻で、金魚鉢のように大きな器に麺2玉を入れ、その上に山盛りの千切りキャベツとキュウリ、さらに自家製チャーシューがどっさりとのせられています。見た目のインパクトは抜群ですが、さっぱりとしたタレと野菜の甘みがよく合い、意外とスルッと食べ進められると評判です。
ほかにも「チャーシュー麺 特大(1,150円)」など、食べ応えのあるメニューが充実しています。分厚く柔らかいチャーシューがたっぷり入っており、満腹感もしっかり味わえます。
大扇食堂との意外なつながり
この店を営んでいるのは、同じく番組で紹介された「大扇食堂」を手伝っている梶原しげみさん(61歳)とそのご家族です。梶原さんは、平日は八光軒でラーメン店の営業を行い、その後大扇食堂を手伝いに行くという働き者。お店では「おいでやす!」という京都らしい挨拶で客を迎えてくれます。
| 店名 | 中華そば 八光軒 |
|---|---|
| 住所 | 京都府京都市伏見区納所岸ノ下24-10 |
| 電話番号 | 075-631-9796 |
| 営業時間 | 10:00~14:00 |
| 定休日 | 日曜日 |
大扇食堂(京都市伏見区)
京都市伏見区淀池上町にある「大扇食堂(だいせんしょくどう)」は、本格イタリアンを”食堂”スタイルで楽しめる人気店です。2025年10月7日の放送で紹介され、その圧倒的なコストパフォーマンスが話題となりました。
驚愕の39品イタリアンランチ
看板メニューは「Aランチセット(2,000円)」です。まず登場するのが彩り豊かな前菜で、ポテトサラダ、ナスのトマト煮、ミートボール、フリッタータなど全20品が一皿に盛り付けられます。その豪華さに思わず驚いてしまうほどです。
続いて、3種類から選べるスパゲッティ、自家製パン5種、さらに全12種のデザート盛り合わせまで付くという、合計39品の大満足セット。ドリンクまで付いて2,000円という価格は、まさに驚異的です。パンは持ち帰りも可能で、常連さんから喜ばれています。
イタリアの名店で修業したシェフ
シェフの沖田さんは、イタリアの名店「ゼッフィリーノ」で修業した実力者です。調理から接客まで全て一人で担当し、ソース、デザート、パンに至るまで手作りという徹底したこだわりぶり。味の評価は非常に高く、「初めて食べたときの衝撃が忘れられない」と語るファンもいます。
忙しさのあまり表情が険しく見えることもありますが、常連さんは「繊細で優しい人」とその人柄を知っています。日曜日には、梶原さんがボランティアで手伝いに入り、シェフをサポートしています。
| 店名 | 大扇食堂 |
|---|---|
| 住所 | 京都府京都市伏見区淀池上町136-14 |
| 営業時間 | ランチ 11:30~14:00、ディナー 17:30~21:00 |
| 食べログ評価 | 3.31 |
とんかつ かつゆう(京都市右京区)
京都駅から車で約20分の場所にある「とんかつ かつゆう」は、本格派のとんかつと洋食が楽しめるお店です。2025年4月8日の放送で紹介されました。
78歳の店主が一人で切り盛り
店主の上茶谷喬(うえちゃだに たかし)さんは現在78歳。総合格闘技で鍛えた体を活かし、仕込みから掃除まで、すべて一人でお店を切り盛りしています。その姿勢と味に、訪れる人たちは心を打たれています。
塩で食べる絶品とんかつ
看板メニューの「ロースかつ膳(150g・1,650円)」は、国産豚ロースに粗めのパン粉をまとわせ、なたね油を含む4種類の植物油で丁寧に揚げられます。泡が出なくなる直前に油から引き上げることで、外はサクッと、中はジューシーな仕上がりになります。
とんかつには京都産の「翁乃塩(おきなのしお)」が添えられ、店主おすすめの食べ方は”手で塩をつまんで”味わうスタイルです。「塩分は体に影響が大きいから、お客さんの健康も考えている」と店主は話します。この塩は一般的な塩の10倍以上の値段だそうです。
洋食メニューも充実
「かつゆう」ではとんかつだけでなく、洋食メニューも本格的です。「特製オムライス(980円)」や「広島カキのガーリック炒め(750円)」など、和洋折衷の一品がそろいます。
中でも「豚頭テリーヌ(1,280円)」は、香味野菜と豚頭を5日間かけて煮込み、ガーリックペーストやブラックペッパー、パセリとともに型に流し込んで冷やし固める手の込んだ一品で、多くのお客さんから高評価を得ています。
奇跡の回復を遂げた店主
店主は5年前にステージ4の食道がんと診断され、余命1年半と宣告されながらも奇跡的に回復。今では格闘技も再開しながら、日々「ただおいしいものを出したい」という一心で厨房に立ち続けています。
| 店名 | とんかつ かつゆう |
|---|---|
| 住所 | 京都府京都市右京区山ノ内山ノ下町20 |
| 電話番号 | 075-326-0150 |
| 営業時間 | 11:00~22:00 |
| 定休日 | 月曜日・火曜日 |
| 食べログ評価 | 3.31 |
CafePark MICKEY(カフェ・パーク ミッキー)(京都市北区)
京都市北区等持院北町にある「CafePark MICKEY(カフェ・パーク ミッキー)」は、250種類もの豊富なメニューが魅力の喫茶店です。2024年12月17日と2025年5月6日の2回にわたって放送されました。
驚きの価格設定
金閣寺から車で約5分の場所にあり、近隣の立命館大学から学生が多く訪れ、お客さんの約8割が学生というアットホームな雰囲気が特徴です。
中でも人気なのが「ロコモコ(大盛)」で、たこ焼きとサラダが付いて驚きの350円という破格の値段です。ただし、これは毎月10日のファン感謝デーの価格で、通常価格は650円です。それでも十分に安いと言えるでしょう。
38年間一度も値上げなし
さらに毎月10日のファン感謝デーでは、「ハンバーグ定食(300円)」や「キーマカレー(250円)」といった超お得なメニューが提供されます。創業から38年間一度も値上げせず、むしろ値下げしたメニューもあるとのこと。
ほとんど赤字が続いても、月に数回キャッシュバック企画を行い、「お客さんの笑顔が見たい」と語る店主の姿勢が多くの人に愛されています。昨年秋にはたこ焼き店をオープンし、人通りが少ない時間に営業することで町の防犯にも貢献しています。
| 店名 | CafePark MICKEY |
|---|---|
| 住所 | 京都府京都市北区等持院北町5-37 |
| 電話番号 | 090-3621-7771 |
| 営業時間 | 平日 10:00~18:00(L.O. 17:30)、土曜日 10:00~17:00 |
| 定休日 | 日曜日 |
| 食べログ評価 | 3.11 |
創作工房 Kei(京都市北区)
京都市北区紫野中柏野町にある「創作工房 Kei」は、驚きの価格で手作りのお弁当を提供するお店です。2023年11月21日の放送で紹介されました。
100円と250円の豪華弁当
金閣寺の近くに位置していて、「少し大きなお弁当」が250円、「小さなお弁当」はなんと100円という破格の安さで販売されています。松茸ごはんやすき焼き、豚しゃぶなど8種類のおかずがついて、豪華な内容なのに250円というのは驚きです。
また、店主はコーヒーを50円で提供しており、その理由は「コンビニが100円だから、それより安く」とのこと。とても親しみやすくてユーモアのある方です。
手作りへのこだわり
お弁当は日替わりで、毎朝6時から仕込みを始めて手作りされており、カニちらしや手作りかまぼこなど、手間のかかるおかずもあります。100円という価格に驚くお客さんに対して、店主は「100円ローソンがあるから」と笑顔で答え、採算ギリギリで頑張っている様子が印象的です。
驚きや楽しさを届けるために、日々工夫を凝らしている店主の姿勢が、このお店の大きな魅力です。
| 店名 | 創作工房 Kei |
|---|---|
| 住所 | 京都府京都市北区紫野中柏野町65-21 |
| 電話番号 | 075-465-0677 |
| 営業時間 | 09:30~18:00 |
| 定休日 | 15日 |
| 食べログ評価 | 3.09 |
grand(伏見区)【閉店】
「grand(グラン)」は、京都伏見にあったクレープ屋さんで、隣にある「てっぱん」の店主夫婦の息子さんが経営していました。2022年8月30日の放送で紹介されました。
もちもちの餅姫クレープ
もちもちのクレープやアイス最中が楽しめるお店で、特に「餅姫クレープ」が人気でした。これは、求肥(もちもちのお餅)の中にクレープ生地や生クリーム、フルーツが入っていて、食感が最高だったそうです。
ほかにも、サブレアイスクリームや季節のフルーツミルクレープなど、手作りスイーツが豊富でしたが、現在は残念ながら閉店しているようで、Googleマップでも「閉業」と表記されています。
てっぱん(伏見区)
京都市伏見区深草ススハキ町にある「てっぱん」は、ボリューム満点のランチが評判の定食屋さんです。2022年8月30日と2023年11月21日の2回にわたって放送されました。
巨大ハンバーグ定食
名物は、限定10食のハンバーグで、子供のこぶしほどの大きさのハンバーグが2個もついてきます。ご飯もお茶碗2杯分の大盛で、和風のあっさりしたソースが特徴です。
おかわり無料の定食
おかわりし放題のメニューもあり、唐揚げや油淋鶏(ユーリンチー)など、どれも揚げたてで絶品です。しかも、一般600円、学生500円という驚きの安さで、コストパフォーマンスは抜群です。
| 店名 | てっぱん |
|---|---|
| 住所 | 京都府京都市伏見区深草ススハキ町33-18 |
| 電話番号 | 080-1457-4073 |
| 食べログ評価 | 3.09 |
喫茶 憩(上京区)
京都市上京区千本通中立売下る亀屋町にある「喫茶 憩」は、昭和レトロな雰囲気が魅力の喫茶店です。2022年3月1日と2023年11月21日、2024年3月19日の3回にわたって放送されました。
ぷよぷよオムレツカレー
名物は、なんといっても「オムレツカレー」450円です。卵白を180回も混ぜてふわふわに仕上げたオムレツがぷよぷよと膨らみ、見るだけで楽しくなる一品です。人気アイドルグループSixTONESの田中樹さんも驚いたとか。
手間ひまかけたオムレツが乗るピラフや、自家製デミグラスソースがたっぷりかかったオムレツピラフ(500円)も人気です。
こだわりの店主
店主は、手羽ガラから3日間かけてブイヨンを取るこだわり派で、カレーはなんと300円という破格です。さらに、とんかつが乗ったカツカレーも600円と、とにかく安いのが特徴です。
買い出しに夕方のスーパーでおつとめ品を狙う姿もユーモラスで、「安い材料を使っておいしい料理を作るのがカッコいい」というポリシーを持っています。スイーツも手作りで、シフォンケーキなどのデザートも見逃せません。
手間を惜しまないのに、値上げをしない理由は「お釣り計算が面倒だから」というユニークな店主の人柄も、この店の魅力のひとつです。ただし、店主一人で営んでいるため、料理が出てくるまでに時間がかかることもあります。時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
| 店名 | 喫茶 憩 |
|---|---|
| 住所 | 京都府京都市上京区千本通中立売下る亀屋町57-1 西陣ロイヤルハイツ 2F |
| 営業時間 | 12:00~24:00 |
| 定休日 | 無し |
| 食べログ評価 | 3.18 |
亭主関白(福知山市)【閉店】
「亭主関白」は京都府福知山市にあった居酒屋で、ご夫婦で経営していたアットホームなお店です。
インパクト抜群のメニュー
店名から少し怖いイメージがあるかもしれませんが、店主夫婦はとても優しく接してくれました。名物は、顔面サイズの「ジャンボコロッケ」やユニークな名前の「目玉おやじ」「イカ野郎」など、一品一品が手作りでボリューム満点でした。
常連さんからは、美味しい料理と居心地の良さが評判でしたが、今は残念ながら閉店しています。
京都のオモウマい店を訪れる際のポイント
放送後は混雑必至
オモウマい店で紹介されたお店は、放送後しばらくの間、非常に混雑します。特に「創作工房 Kei」のような価格が破格のお店や、「喫茶 憩」のように一人で営業しているお店は、待ち時間が長くなる可能性があります。時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
予約可能なお店は事前予約を
「大扇食堂」のように予約可能なお店は、事前に予約してから訪れることをおすすめします。特に人気のお店は満席になることも多いため、確実に食事を楽しみたい場合は予約が必須です。
営業時間・定休日の確認を
各店舗の営業時間や定休日は変更になる場合があります。特に「創作工房 Kei」のように弁当が売り切れ次第閉店するお店もあるため、訪問前に必ず営業情報を確認してください。
京都観光と合わせて
京都府内のオモウマい店は、金閣寺や伏見稲荷大社など、主要な観光地の近くにあることが多いです。観光の合間に立ち寄るのも良いでしょう。特に「創作工房 Kei」は金閣寺から徒歩約13分、「CafePark MICKEY」は龍安寺駅から徒歩4分と、観光とグルメを同時に楽しめます。
まとめ:京都府のオモウマい店は驚きと感動の連続
オモウマい店で紹介された京都府のお店は、どれも個性的で魅力的なお店ばかりです。100円のお弁当から本格イタリアン、とんかつ、喫茶店まで、驚きの価格と圧倒的なボリュームで地元の人々に愛され続けています。
特に注目すべきは、どのお店も店主の強いこだわりと「お客さんを喜ばせたい」という熱い想いが感じられる点です。採算度外視の価格設定や、手間を惜しまない調理法、そして温かいおもてなしの心が、これらのお店を「オモウマい店」たらしめています。
京都を訪れる際は、歴史ある観光地だけでなく、こうした地元の人々に愛される飲食店も訪れてみてはいかがでしょうか。きっと、京都の新たな魅力を発見できるはずです。
ただし、いくつかのお店は既に閉店していますので、訪問前には必ず営業状況を確認してください。また、放送後は混雑が予想されるため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。


