吉野家は長年にわたって牛丼の人気チェーンとして親しまれてきました。その中でも、最近はメニューの細分化が進み、「並盛」「アタマ大盛」「肉だく牛丼並盛」など、肉量やトッピングの違いによりバリエーションが豊富になっています。今回は、値段や見た目からは一概に判断できない「普通の牛丼のアタマ大盛」と「肉だく牛丼の並盛」の肉の量がどちらが多いのかを、実際に肉だけを抜き出して重量を測定することで検証してみました。
検証の概要
検証の背景
牛丼好きなサラリーマンや多忙を極める現代人にとって、ランチタイムにお肉をたっぷり摂りたいという要望は多いはずです。しかし、価格が異なる「普通の牛丼のアタマ大盛」と「肉だく牛丼の並盛」では、一体どちらがお得なのか疑問が出てきました。今回の検証は、実際に購入し、肉の量のみを正確に測定することにより、その疑問に答えることを目的としています。
検証方法
今回の検証では、以下の手順で牛丼を比較しました。
| メニュー | 価格(税込) | 構成内容 |
|---|---|---|
| 普通の牛丼 アタマ大盛 | 569円 | 1器に牛丼と大盛りのお肉 |
| 肉だく牛丼 並盛 | 632円 | 普通の牛丼に追い肉カップが付くスタイル |
実際にそれぞれの商品を購入し、提供時に乗っている紙皿の重さ(約8g)は差し引いた上で、牛肉のみをクッキングスケールで測定しました。また、タマネギなど他の具材も含めた総重量も合わせて比較しました。
測定結果
牛丼アタマ大盛の結果
牛丼のアタマ大盛を購入したところ、紙皿を除いた肉の重量は以下の通りでした。
- 総重量(肉+タマネギ):112g
- 牛肉のみ:約80g(実際はクッキングスケール上で88gと表示され、紙皿分8gを除外)
肉だく牛丼 並盛の結果
次に、肉だく牛丼並盛を調べたところ、調整後の重量は次のようになりました。
- 総重量(肉+タマネギ):148g
- 牛肉のみ:約118g(クッキングスケールでは126gと表示、紙皿分8gを引いた値)
スタンダードな牛丼(並盛)の参考値
また、通常の牛丼並盛についても測定を行ったところ、牛肉のみの量としては約52gでした。これに対して、
- アタマ大盛はスタンダードな並盛に比べて約28g増加
- 肉だく牛丼並盛はスタンダードな並盛に比べて約66g増加
考察
見た目と値段のギャップ
見た目からは「肉だく牛丼並盛」の方が明らかに肉が多く見えますが、値段の差も63円と比較的重要なポイントです。その割に、「肉だく牛丼」は普通の牛丼に追い肉カップが付くスタイルなので、値段の高さだけで肉の量が増えていると断定できない部分もありました。しかし、実際の測定結果を見ると、牛肉のみの量では肉だく牛丼並盛の方が38g多いことが明らかになりました。
現場の声
実際、吉野家の店舗スタッフによると、肉だく牛丼は「追い肉カップが付いており、肉の量自体も増えている」という説明がありました。スタッフの感覚と今回の実測結果は一致しており、肉だく牛丼並盛がお肉重視の利用者にとって魅力的な選択肢であることが分かります。
コストパフォーマンスの評価
今回の検証では、肉だく牛丼並盛は追加料金分で約38gの牛肉が増える結果となりました。これは、通常の牛丼アタマ大盛との差として考えると、やはり「肉だく」のメニューは、値段が上がっている分だけしっかりと肉量を増やしている証拠と言えます。特に昼休みに肉をしっかり摂りたいと考える方にとっては、63円の追加投資で38gも増えるのは十分に魅力的なオプションと言えるでしょう。
まとめ
今回の検証で明らかになったのは、吉野家の「普通の牛丼アタマ大盛」と「肉だく牛丼並盛」では、牛肉の量に大きな違いがあるという点です。具体的には、普通の牛丼アタマ大盛では牛肉が約80gに対し、肉だく牛丼並盛では約118gとなっており、肉だく牛丼の方が明らかに肉の量が多い結果となりました。さらに、スタンダードな並盛と比較した際、増加量もそれぞれ28gと66gで、肉だく牛丼は通常の並盛よりもかなりお肉が増えていることが確認できました。
この結果は、ランチタイムに少しでも多くのお肉を楽しみたい方や、肉好きの方にとっては、たった63円の差額で満足のいく肉量が得られる大変魅力的な選択肢となるでしょう。もちろん、食事の好みやお店の立地、混雑状況なども考慮する必要はありますが、肉の量に関しては「肉だく牛丼並盛」がしっかりとお応えしてくれるメニューであると言えます。
以上の検証結果を参考に、吉野家でのお昼ごはんのメニュー選びの一助としていただければ幸いです。今後も、ユーザーのニーズに合わせたメニューやサービスの充実が期待される中で、より良い牛丼ライフをお楽しみください。


